年頭所感
【2007年 年頭所感】 日本オフィス・システム(NOS)
2007/01/01 20:37
週刊BCN 2007年01月01日vol.1168掲載
「仁慈」
尾崎 嵩社長

97年、わたしは日本IBMから日本オフィス・システム(NOS)にきた。価格下落が激しいハードウェアの販売への依存度が高かった当時のNOSは経営危機に直面していた。立て直すためにビジネスモデルを変革し、サービスメニューを一新。ひたすら顧客満足度を追求した。会社存続のためとはいえ社員・スタッフの満足度を犠牲にしてきたのは否めない。
ジャスダックに念願の上場を果たしたのは05年末。昨年は独自開発したオンデマンド型ERP「NXシリーズ」がヒットした。会社全体の業績も軌道に乗りつつある。このタイミングで長期休暇や育児介護休暇、健康増進など内部サービスを充実させる。顧客向けの外部サービスと内部サービスの両立がオリジナリティあふれる新規サービスを創造する基盤になる。
わたし自身、IBM時代の若い頃から徹底した実力主義、成果主義でやってきた。持続できたのはIBMの完成度の高いサービスプロフィットチェーンの支えがあったからこそ。当社も社内外に向けたサービス基盤をより強化することで持続的な成長を目指す。
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