年頭所感

【2007年 年頭所感】 日立ソフトウェアエンジニアリング

2007/01/01 20:37

週刊BCN 2007年01月01日vol.1168掲載

「モノづくり力」

小野 功社長

 景気の復調でIT投資が拡大している。需要が供給を上回る状態が続いており、需給均衡までにはもうしばらく猶予時間がもらえそうだ。とはいえ、浮かれてはいられない。追い風が吹く今こそ自社の強みや価値を再点検しなければならないと考えている。

 当社の最大の特色は、顧客の業務をよく理解し、最適な業務アプリケーションを設計・開発できる「モノづくり力」だと自負している。他社に負けない高い水準でこの力を維持し続けているのか? 日々着実に強まっているのか? 本当は力量が少し落ちているのではないのか? と常に自問し続けている。

 わたしは顧客の業務システムを設計し開発するトータルなモノづくり力こそが当社の強みであり、また勝ち残る唯一の道であることを胆に銘じている。

 景気の循環サイクルのなかで、いずれ需給バランスが逆転することも考えられる。開発コストを下げるためにオフショア開発を推進したり、生産性を高めようとしても、業務知識や設計力が劣っていては何一つ満足にできない。

 今年度(2007年3月期)下期から新しい全社運動「チャレンジ8+(エイトプラス)作戦」を始めた。08年度の営業利益率を今期予想の倍近い8%にしようというものだ。モノづくり力の強化は、不採算案件を防ぐプロジェクトマネジメントなどと並んで重要な活動テーマに据えた。

 自社の足場をしっかり固め、今年度中にも作戦の目標を確実に捉えられるようにしたい。
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