IT Stock Frontline
新規公開企業が人気
2006/08/28 16:04
週刊BCN 2006年08月28日vol.1151掲載
盟主バリューコマースは株価急騰
株式市場では新規公開企業が相変わらず人気を集めている。株価急騰で話題となったのが7月31日に東証マザーズに上場したバリューコマース。公募価格31万円に対して初値は43万円台。8月には63万円まで上昇した。同社はアフィリエイト(成果報酬型広告)を日本で最初に導入したパイオニア。1600の広告主と約17万サイトの掲載主を抱える業界の盟主的存在だ。大株主のヤフーに加え、ニフティ、楽天など大手eコマースサイトとの提携を強みに、1日当たりの広告配信量は6億ビューを誇る。アフィリエイトでは、「A8.net」を運営するファンコミュニケーションズ(ジャスダック)や、「JANnet」の名称でモバイルに強みを持つアドウェイズ(東証マザーズ)がすでに上場しているが、バリューコマースはこの分野の本命として人気を集めた。
8月10日にジャスダックに上場したビックカメラは、公募増資などによる資金吸収額が345億円と新興市場では今年最大となった。
初値は公募価格を若干上回る程度とやや期待はずれだったが、上場初日の売買代金は全市場を通じて6位という大商いだった。
圧巻は8月17日に大証ヘラクレスに上場したゴメス・コンサルティング。公募価格51万円に対して初値は3倍以上の180万円だった。
同社は、eコマースサイトを中心に企業のウェブサイトの評価・ランキングを行い、サイトへのアドバイスなどコンサルティングを手がけている。評価対象は46業種、サイト数にして679を数える。同社の西村徹代表取締役は「サイト構築に本腰を入れる企業が増え、当社サービスに対する要望・需要が強くなっていることを実感する」としている。今後は携帯電話向けにも取り組み、年率20%以上の成長を目指す。(有賀勝久)
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