美しい自然の保護 再生に向けて
<美しい自然の保護 再生に向けて>7.(最終回)故郷への恩返し
2006/08/28 16:04
週刊BCN 2006年08月28日vol.1151掲載
大正、昭和、平成を生きてきた戦中派の私は、国を愛する心や生まれ育った故郷への恩愛の情が強い。今日、自分がこうしていられるのも幼少時代を過ごした故郷の山河や人情のおかげと感謝しています。
平成16年(2004年)11月、平野益子町長を訪れ、益子焼きの若手作家育成支援の有志を目的として寄付金を贈呈し、その後、より直接的な育成支援策として、別口の奨励金制度を追加発足させました。町はこれらを「大塚実基金」として条例を定め、専門委員を通して運用することになりました。人間国宝の浜田庄司氏(故人)や島岡達三氏に続くスターの誕生を強く願っています。
また、先祖代々の墓がある菩提寺に梵鐘と鐘楼堂を寄進し、平成16年(2004年)11月28日、稚児行列に続いて盛大な落慶法要が行われました。初めて聞く梵鐘の響きは低音の美しい音色で、心が洗われる思いがしました。
子供の頃よく遊んだ生家近くの川が汚染され、水量も大幅に減っていると聞き、地元の有志たちと一緒に、6月24日に大量のEM菌団子とEM活性液を投入しました。ぜひ、以前の泳げる清流をよみがえらせたい。また松が立ち枯れして、保水力と景観を失った高館山には新緑と紅葉の美しい落葉樹を植林したい。(大塚商会名誉会長 大塚 実)
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