「クロス展開」

井手祥司社長

　組込系ソフト開発の「エンベデッドソリューション事業」と、法人向けシステム開発の「ビジネスソリューション事業」、製品開発の「プロダクトソリューション事業」など当社が手がける事業を拡大していくには、営業面とパートナー面、人材面で“クロス展開”を行う必要がある。

　営業面では、西日本地域のビジネスを強化するため、各地域で分類している社内カンパニー制の連携を図っていく横断的な組織「西日本営業本部」を昨年10月に設置した。06年は、この組織をベースに地域と事業を組み合わせたマトリックス的な営業を本格化することになる。

　パートナービジネスでは、エンベデッドソリューション事業で獲得したパートナーとのアライアンスを深め、システム開発を行うなどしてソリューションを増やしていく体制を整えたり、販売パートナーが当社の製品を幅広く拡販するようにパートナープログラムの策定を急ぐ。これにより、これまで手がけることが難しかったシステム案件にも着手できるようになると確信している。

　社内の人材面では、エンベデッドの技術者がシステム開発を行えるように、まずは教育を徹底していく。

　これら以外にも、次世代GPS（全地球測位システム）チップの開発や、携帯電話のOS開発など自社製品の充実も図っていく。こうした取り組みを通じて、当社のブランド力を一段と向上する方針だ。