年頭所感
【2006年 年頭所感】 富士通ビー・エス・シー(富士通BSC)
2006/01/09 20:37
週刊BCN 2006年01月09日vol.1120掲載
「オーパ!」
兼子孝夫社長
今年のキーワードに掲げる「オーパ」とは、当社が昨年10月から販売を始めたオンメモリデータベースの製品名「Oh-pa(オーパ)1/3」からとったものだ。この製品が今年度、来年度の業績に大きく貢献するわけではないが、他社にはない技術であるため、需要が見込める。今後、大化けする可能性を秘めており、期待を込めて今年のキーワードにしたい。「オーパ」は、製品名とスペルは異なるが、ポルトガル語で「ビックリする」を意味する。IT業界を驚かせる存在になるという意味も込めた。オーパは日本だけでなく、海外での販売にも力を入れる方針で、オンメモリデータベースの日本発のデファクトスタンダードと位置づけたい。
とはいえオーパは、発売後1年間の売上目標は5億円と全体の業績に対する影響は小さい。中核事業のシステム開発では、原価率を85%に抑え利益を確保できるオペレーションを目指す。
組み込みソフト開発ビジネスについては、着実な成長を遂げているだけに開発体制を一段と強化する。携帯電話向け組み込みソフトが中心になるが、情報家電や車載情報端末向けソフト需要も着々と盛り上がっている。また、自社開発のセキュリティソフト「FENCE(フェンス)」事業では、不足していた機能を4月までに付加したうえで、拡販に弾みをつける。
今後も厳しい市場環境が続くと見られるが、富士通BSCの存在感を示せる施策を打ち出したい。
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