年頭所感
【2006年 年頭所感】 富士通サポート&サービス(Fsas)
2006/01/09 20:37
週刊BCN 2006年01月09日vol.1120掲載
「安心・安全・安定」
前山淳次社長
富士通の完全子会社に姿を変えてから1年以上が経過した。富士通グループのサポートサービスの中核的存在として、これまでにグループ企業との連携を軸に、さまざまな施策を打ち出してきた。パートナーとの役割分担や、コールセンターの効率化など、オペレーション体制の構築などだ。これは今年度上期を区切りに進めてきたが、一定の成果は出せたと思う。特に、コールセンターの対応力向上ではサービス拠点を30か所閉鎖、300人のCEをコールセンターに配置転換した。これによって、対応力が格段に強化できた。その具体的な成果として、コールセンターで修理、故障の問い合わせのコールが入ってから5分以内にCEが出動できるケースが、保守提供パートナーも含めて全体の90%を超えるようになった。
今年の課題は、ITサービスビジネスをどう伸ばすかだ。保守サービス事業は単価下落の影響を受けている。今後、大きく伸びることが考えにくい。運用監視サービスなど、保守以外のビジネスを伸ばすことが、業績拡大の大きなキーポイントになる。
そのなかでキーワードになるのは「安心・安全・安定」だろう。セキュリティ対策やコンプライアンス(法令遵守)強化の観点から、安全で安定した情報システムを運用するためのサービスを求める機運は、今後さらに強まるだろう。顧客が安心できる保守・運用サービス。これが、Fsasのキーワードになる。
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