年頭所感
【2006年 年頭所感】 シーイーシー(CEC)
2006/01/09 20:37
週刊BCN 2006年01月09日vol.1120掲載
「加速」
新野和幸社長
06年は成長を加速させる年だ。これまで「CECは特徴が少ない」と一部で言われてきたが、ここ1年余りで選択と集中を進め、特徴あるビジネスの基礎固めを行った。05年4月には商社など流通サービス業に強い双日システムズを傘下に収め、8月にはオープンソースソフトウェア(OSS)ビジネスへの本格参入を表明した。製造業などに強い当社と流通サービス業に強い双日システムズとは大いに相乗効果が見込める。これにOSSビジネスを加えて、06年は特徴あるビジネスを展開していく。08年1月期までには、連結売上高を今年度(06年1月期)見込みに比べて約15%増の500億円、経常利益率8%を目指している。この実現に向けて、双日システムズのERP(統合基幹業務システム)と当社のフロントエンドシステムを連携させることで競争力を高め、OSSやマイクロソフトのアーキテクチャー「.NET」を活用したシステム開発など得意分野をさらに伸ばしていく必要がある。
業種展開では、全業種をフルにカバーするのではなく、強い業種をさらに伸ばす施策を重視する。当社の主要顧客は、受注規模順位で見ると富士通など上位4社の企業・団体グループだけで、売上高の4割強を占めている。今後は得意分野を増やすことで上位10社程度のグループ企業で、売上高全体の約6割を占めるようにしたい。これにより得意分野をより明確化し、激しい競争に打ち勝っていく考えだ。
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