「改革の加速」

安藤文男社長

　今年は「改革の加速」をキーワードに掲げる。昨年度に減損会計を実施し、今中間期には子会社の貸倒引当を計上した。整理することは整理し、改革を加速する基礎を固めた。

　今後はアプリケーションシステム開発主体の「提案型の総合情報サービス企業」として子会社やパートナーとともに「連峰経営」を実施していく。

　「ビジネスとITのコーディネーター」を標榜している。これは高度な業務知識と技術を持ち、顧客に対して経営的な視点から最適な情報システムを提案できるということを強調したものだ。地方にある開発センターもそれぞれ地域のニーズに対応する力を備え、またパートナーとも良好な関係を構築できている。

　幸い景気に明るさが見えてきたうえ、受託開発の単価も改善されつつある。契約のパターンも変化している。そうしたなかで当社は売上高ではなく利益を重視していく。受注リスクを極小にするためにPMOの機能を強化し、プロセスの進行管理を徹底していく。

　IT投資が回復しており、今後の受注増に対応していくには人手不足の感もある。情報サービス産業全体では人材不足が懸念されているが、来年度入社の新卒社員採用も予定通りで、加えてアイエックス・ナレッジとしては初めて中途採用でエンジニアを増員することも考えている。新卒採用については、さらに規模を拡大していくことを検討したい。