「デジタル映像」

片山 徹社長

　06年は、ウィンドウズ95以来の期待のOS「ウィンドウズ ビスタ」が登場する。地上デジタル放送の普及加速、次世代DVD、ホームネットワークの本格化により、市場の拡大が期待できる年だ。

　2月の冬季オリンピックやサッカーワールドカップも期待要因だ。こうしたイベントに合わせて、今後市場ではデジタルチューナー搭載パソコンが着実に増えていくと見ており、06年は30％のパソコンがデジタル対応になるだろう。

　NECも今後デジタルチューナー搭載モデルを強化していく方針だ。NECエレクトロニクスと共同開発している半導体を搭載することで、デジタル放送を映しながら他のソフトが使えるなど、差別化に力を入れる。

　また、サポートのサービスメニューの拡充を図る。例えば、VoIPを使ったサポートも検討している。そのほか、NECのパーソナル商品統合情報サイト「121ware.com」とビッグローブの会員ナンバーを統一してサポート体制の相乗効果を出していくことも課題だ。

　そのほか、ビッグローブが持っているサーバー5000台規模のプラットフォームを生かして、企業のインターネットサイト向けソリューションも本格的に開始したい。これも今後の成長のカギになる。06年は、各種イベントを追い風にデジタル放送を大画面で見ることを普及させていく。ユーザーには、パソコンでデジタルライフを楽しんでほしい。