年頭所感

【2006年 年頭所感】 ソニーマーケティング

2006/01/02 20:37

週刊BCN 2006年01月02日vol.1119掲載

「ソニーハイビジョンクォリティ」

宮下次衛社長

 連続して新しいものを出していくのがソニーの使命だ。顧客に驚いてもらえる製品を出し続けていく。06年は、オリンピックやサッカーワールドカップなどが後押しして、標準画質からハイビジョンへの切り替え需要拡大が期待できる。撮る、編集する、蓄積する、観るための製品が揃った。「ソニーハイビジョンクォリティ」が今年最大のテーマだ。

 昨年投入した薄型テレビ「ブラビア」は、着実に目指すところに向かっている。11月に発売した「サイバーショットT9」は、バックオーダー状態になるほど好調だ。ウォークマンは、HDDやフラッシュメモリの搭載でITのライフサイクルに近い。速いサイクルで製品を投入していかなければならない。

 パソコンは、「ウィンドウズ ビスタ」への期待はある。しかし、以前と比べてパソコン販売にどれだけインパクトがあるか分からない。パソコンの普及率は拡大しており、買い替え、買い増しユーザーが多く、カスタマイズを好む傾向がある。

 店頭に設置しているソニーのBTO(受注生産方式)やCTO(注文仕様生産)でオーダーする「ピーシー・イー・テーラー」によるオーダーメイドモデルが好調だ。パソコン販売は、ソニーのインフラを使った在庫を持たないビジネスモデルを推進していく。

 デジタル家電のネットワーク接続も少しずつアプローチしていきたい。ハイビジョンでつながるソリューションを明確にするのがソニーの強みだ。
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