「発現」

中村博行社長

　05年は地固めの年だった。同年をひとつの節目として次の5年、10年を見据えると、06年は次の発展に向けた成長に踏み出していく年だ。

　現在、日立製作所ルートを除く自社営業ルートの売上高は35％。今後2－3年後には40％に引き上げたい。そのためにもエンドユーザーへの露出度を高めて、一歩前に出ていく意味で「発現」を新年のキーワードに揚げた。

　エンドユーザーのIT投資意欲が目に見えるようになってきているが、一方で競争も激化しており、競争に打ち勝つために当社では技術力、競争力などキャリアを高めるための仕組みに力を入れている。技術者の有資格者数は国内でトップクラスだろう。技術者のポテンシャルを引き出すための取り組みは引き続き強化していく。

　ビジネス機会としては、e文書法や個人情報保護法、トレーサビリティ、郵政民営化、自治体合併など規制強化と緩和にともなった動きが続く。

　そうした動きを早め早めに掴んでソリューションのなかに組み込み、スピードと独自性を持たなければ勝ち組にはなれない。商談のクロージングは3か月を期限としており、フットワークを軽くしスピード感を持って取り組んでいる。

　金融、製造、流通、社会公共などほとんどの業種のシステムを手がけてきた強みを生かすとともに、EPM（企業パフォーマンス管理）、レガシーマイグレーション、セキュリティ、ドキュメント管理、組み込みソフトを注力分野として独自性を打ち出していく。