年頭所感

【2006年 年頭所感】 住商情報システム

2006/01/02 20:37

週刊BCN 2006年01月02日vol.1119掲載

「スターティングポイント」

阿部康行社長

 ITサービス産業は、専門分野に強みを持ちつつも顧客の経営問題をトータルに解決するグループと、個別の業種・業務・ソリューションに特化していくグループに二極化していくものと予測される。

 当社は、前者を目指し、05年8月1日付けで住商エレクトロニクスと合併してこれまで以上に総合力を高めた。今年度(06年3月期)の連結売上高は1180億円の見込みで、社員数は3000人を超える企業に成長した。

 顧客の経営問題を総合的に解決できるソリューションを高めるには、業種・業務に特化したシステムインテグレータ(SIer)やISVとの連携、M&Aを推進していく必要がある。こうした積極的なアライアンス戦略を展開するために経営基盤を強化したのが05年で、今年度下期は、まさにスターティングポイントに立ったと認識している。

 今は、旧住商情報システムと旧住商エレクトロニクスの事業部門がそれぞれ社内カンパニーとして存在しているが、06年4月をめどにカンパニー制をなくして完全に統合させる。

 社内のコミュニケーション能力を高めて、1つずつクリティカルパスをクリアしていき、皮膚感覚の経営を実現する。

 当社独自のERPであるプロアクティブシリーズのビジネスパートナー約70社とともに利益を最大化できる仕組みをつくり、顧客へのワンストップソリューションの提供に努めたい。
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