年頭所感

【2006年 年頭所感】 東芝ソリューション

2006/01/02 20:37

週刊BCN 2006年01月02日vol.1119掲載

「成長」

梶川茂司社長

 設立以来、利益体質を徹底するなど会社が成長するための取り組みが、ようやく実を結んできた。薄利多売のビジネスは行わない。価値を売ることに専念する。

 利益率に関しては、さらに伸ばしていく必要がある。07年度(08年3月期)には、最終利益率で5%を目指している。利益率を引き上げるためには、まず開発ロスをなくさなければならない。現段階は、ロスをなくすための人材教育を徹底している。

 新規顧客を開拓するという点では、斬新な発想でソリューションを提案している。当社の社員は平均年齢が東芝本体だった時代より若い。社員の年齢が若いと、これまでになかった大胆な発想で顧客企業に提案できる。もちろん、顧客によっては提案した時点で最初から断られる時もあるが、同じ感覚をもった顧客であれば、すぐに契約となる。

 顧客が本当に望んでいることを積極的に“価値”として提供することが真のソリューションだ。当社が提供できる価値への需要は多く眠っている。顧客を囲い込むためには、1つの情報系アプリケーションで受注し、その後も他のアプリケーションを提案するなど顧客と深く付き合うことが重要だ。

 売り上げを重視するあまり、パソコンなどハード売りばかりを行っていた設立当初のビジネススタイルは、残っていない。社員のマインドは確実に変わっている。儲からないものは売らないことが成長するカギだと確信している。
  • 1