IT Stock Frontline
ハイテク株に米株高の追い風も 家電、部品輸出メーカーに期待
2005/12/19 16:04
週刊BCN 2005年12月19日vol.1118掲載
クリスマス商戦も好調なスタート切る
東京市場は日経平均が5年ぶりの1万5000円乗せと絶好調。ソフトバンクは12月に入り1万円台に乗せた。1か月足らずで実に40%超の上昇。このソフトバンクに限らず急騰銘柄が続出し、まさに買いが買いを呼ぶ熱狂的な展開。目先的には調整場面はあろうが、上昇トレンドに変化はないとの見方が多い。高値更新が相次いでいるハイテク株には、米国株高という追い風が吹いてきた。米国市場ではデジタル家電、各社から発売される新型家庭用ゲーム機向けの需要が期待される半導体関連株が上昇。関連の主要銘柄で構成される半導体株指数(SOX指数)は昨年4月以来の高値水準に上昇。調査会社のIDCは2005年の世界半導体市場が前年比5%増(当初見込みは2.5%減)に拡大、06年もこれ以上のペースで成長するとしている。
米国では感謝祭が終わるとクリスマス商戦に入る。最初の金曜日は商戦を占う重要な日だが、順調なスタートを切った。株式市場では「iPod」を扱うアップルコンピュータの株価が急騰するなど、堅調な個人消費が関心を集めている。
東京市場でも好調な米国クリスマス商戦の恩恵を受ける企業が注目されている。その一つが船井電機。同社がウォルマート向けにDVDプレーヤーなどの家電製品を納入。ウォルマートの11月の米国内既存店の売上高の伸びは4%超と好調なことから同社の業績拡大に対する期待が現れている。
このほか、北米中心にコードレス電話を手がけるユニデンや、「iPod」向け、PDPテレビ向けの部品を供給するデバイス・メーカーが人気だ。
このほか、TDK、半導体関連株のアドバンテストが株価1万円乗せ。ソフトバンクとともに「株価1万円クラブ」入りする銘柄が増えているのも目立つ。(有賀勝久)
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