IT Stock Frontline
新規公開株の動きも活発 人気高いネット関連企業
2005/12/05 16:04
週刊BCN 2005年12月05日vol.1116掲載
アウンコンサルは初値128万円に
活況続く東京市場の中で、IPO(株式新規公開)銘柄の人気は高い。11月9日に東証マザーズに上場したアウンコンサルティングは、公募価格40万円に対して初値は128万円。同社はネット広告の販売代理店。企業ホームページへの集客力を強化するためにヤフー、グーグルなどの検索エンジン経由による閲覧者を増加させるSEM(検索エンジンマーケティング)事業を展開。ユーザーが広告画面をクリックした回数に応じて料金が発生する課金システムP4P(検索連動型広告)を展開している。
ナノ・メディアは11月29日に東証マザーズに上場。携帯電話向けにコンテンツを配信するエンターテインメント部門と電子番組ガイドサイトなどを提供するメディア部門がある。エンタメ部門では、第3世代携帯電話向け着うたサイト「MUVE」、人気ブランド「サマンサタバサ」の公式サイトなどを担当。9月末で有料会員数は100万人を突破。メディア部門では、携帯電話の画面に地上波およびCS、BSスカパーなどの番組表を表示するサービスを手がける。
同じく東証マザーズに11月30日に上場したディー・ディー・エスは、生体情報を使った指紋認証の開発が主業務。パソコンの指紋認証システム「UBF」、機器に組み込む指紋認証ソフト「UB-safe」を製品化。UBFは指紋認証ユニットとサーバーソフトで構成するシステムで官公庁、金融機関が導入している。
ファンコミュニケーションズは11月30日ジャスダックに上場。ネット広告のなかで、アフィリエイトの運営代行に特化。自社運営サイト「エーハチネット」を通じて、広告掲載サイトと広告主を仲介する。広告主からサービス基本料金と成果報酬、手数料を徴収し、そのなかから掲載サイトに代金を支払う。業績は加速している。(有賀勝久)
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