視点

宇宙旅行

2005/09/26 16:41

週刊BCN 2005年09月26日vol.1106掲載

 宇宙飛行士の野口聡一さん。無事に帰れて、本当に良かった。お金持の中には、宇宙旅行を計画している人もいるようだ。高所恐怖症の私には、羨しくないが…。

 ところで、野口さんが宇宙から見た地球はどんなだったかは興味がある。そんな時、ある一文が目に入った。

 「先日、某検索エンジンの地図で、米国にいる友人の住所を検索したら、衛星写真ではっきりと自宅を見ることができたのには、本当に驚きました。庭の木まで見えたのですよ!。技術の躍進の産物、有効利用VSプライバシー保護の攻防は、さらに拡大していきそうですね」とあった。

 遅ればせながら、挑戦してみた。先ずは我が家を見よう…。あった!あった!。さすがに庭の木までは見えないが、確認できた。

 それでは、次にパリのエッフェル塔へ。見えた!見えた!。3D(3次元)地図表示ではどうかな?。すごい!、まるでヘリコプターで上空を旋回してるようだ!

 北京も見えるのかな?。オー、北京の市内がはっきり見える!。これで、中国政府は何も言わないのかな?。

 それにしても、まるでヘリコプター、いや自分で衛星から地球を眺めているような気分で楽しい!。画像処理の技術が向上するだろうから、今後はもっときれいな映像となるに違いない。お金を払うことなんか必要ない。無料で宇宙旅行が出来るんだ!

 ところで、このサービスには有料版もあり、これだと、さらに高度な利用が可能だとのこと。ということは、我が家はもっと鮮明な形で表示されることになる。

 そうか。軍事作戦でピン・ポイント攻撃という言葉を耳にしたが、軍事目的では、さらに詳細なものが存在するわけだ。

 このところ、ロンドンのテロ事件で監視カメラが話題になった。空からは衛星で、地上ではカメラで常時監視されているようだが、それも安全確認のためにはやむを得ないのだろう。

 複雑になってきた。気楽に「宇宙旅行ごっこ」を楽しんでなんかいられない。
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