IT Stock Frontline

オンラインゲームやアニメなど「萌え」関連株が人気

2005/09/19 16:04

週刊BCN 2005年09月19日vol.1105掲載

ガンホーの時価総額は5600億円超

 オンラインゲーム関連株や「萌え」関連株が新興市場で人気を集めている。買いが殺到したのが、ガンホー(大証ヘラクレス)。今年3月に新規上場したが、オンラインゲーム配信というビジネスの成長期待に加え、同社の孫泰蔵会長がソフトバンク・孫正義氏の実弟ということも話題となり、公募価格120万円に対して4月には2300万円まで上昇する異常な人気となった。

 8月末に1対5の株式分割を行い株価水準が低くなって投資しやすくなったこと、そしてオンラインゲーム「ラグナロク」を制作する韓国・グラビティがソフトバンク傘下に入ると伝えられたことが再び人気に火を付けた。コーエーネット(ジャスダック)、アエリア(大証ヘラクレス)などほかのオンラインゲーム関連にも人気が波及した。ちなみに、ガンホーの時価総額は5605億円(9月2日)で大証ヘラクレス市場でトップ。東証マザーズトップのライブドア(5677億円)と肩を並べている。

 アニメ関連株の人気も広がっている。「萌え」系ではブロッコリー(ジャスダック)の株価上昇が目立つほか、漫画古書販売のまんだらけ(東証マザース)が今回のアニメ関連人気の火付け役となった。

 アニメ関連の出遅れとして注目されているのが、テレビアニメ企画・制作を行うウィーヴ(ジャスダック)。放映中のアニメでは「お願いマイメロディー」、「ビューティフルジョー」などの視聴率が好調。また、版権管理を担当する「セサミストリート」のキャラクター商品化、セールスプロモーションも進展、業績拡大に期待がかかる。

 このほか、コミック「アフロサムライ」のゲーム化権利をナムコ米国子会社に許諾したGDH(東証マザース)、ガンダムシリーズの人気が続く創通エージェンシー(ジャスダック)も関心を集めている。(有賀勝久)
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