IT Stock Frontline
IT関連の2銘柄が新規上場 初値が公募価格2倍の企業も
2005/06/20 16:04
週刊BCN 2005年06月20日vol.1093掲載
パソコン専門店のZOAはジャスダックに
IPO(株式新規上場)マーケットは相変わらずの人気。6月7日にはIT関連の2銘柄が新規上場した。ドリームバイザー・ドット・コムは東証マザーズに上場。公募価格50万円に対して124万円の初値を付ける人気。同社は、個人投資家を対象にしたニュースやデータベースなどをインターネット経由で提供。コンテンツの主な提供先は、松井証券やマネックス・ビーンズ証券などのオンライン証券、大手・外資系証券、銀行など。利用者が支払う料金を証券会社など提供先と分け合っている。毎日新聞社、インプレスと連携して証券市場ニュースの動画配信サービス「ミッドライブ」、投資信託の評価情報提供なども手掛ける。今後は証券代理業務など新分野にも進出する考え。上場にともなう認知度向上をバネに有料・無料利用者を含め、早期100万人を達成(3月末の有料利用者8万400人)を狙う。
名証セントレックス市場に上場したNowLoading(ナウローディング)の初値も公募価格の2倍以上だった。会社設立から3年弱の上場は名証で最短記録。携帯電話コンテンツの企画、製作などのプロデュースが主業務。また、顧客企業の特定製品のプロモーションやチャネル開拓から製品開発まで関与するビジネスプロデュース事業を展開。収入(プロデュース料)はほとんど成功報酬システムを採用している。
6月17日にはパソコン専門店「OAナガシマ」や「コンピュータプラザZOA」などを運営するZOAがジャスダックに上場。薄利多売だけでは生き残りが難しいため、接続設定やトラブルサポートなどをセットにした「アフターサポート付パソコン」、“自作パソコン”のパーツ同士の相性を保証する「相性保証」など独自のサービス&サポートで同業他社との差別化を図る。(有賀勝久)
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