「将来を見据える」

松本紘和社長

　今年は、事業全般に加えて社内組織や人事制度の改革など、当社が長期的にどのような企業を目指すべきなのか、将来を見据える年にする。

　事業面では、卸量の増加や物流費の削減などディストリビュータとして基本であるローコストオペレーションを徹底することで、今年度（2005年3月期）中間期は増収増益と良い結果が出せた。コスト削減は一段と力を注いでいくが、パソコンやサーバーなどの低価格化、企業間の競争がますます激しくなっていくなかで、情報家電やソフトのライセンス販売など新しい商材を拡販することも視野に入れる。

　地域戦略については、昨年に東京をはじめとした関東地区で人員を増強した。地方では、中小企業を対象にIT活用のセミナーを積極的に実施している。都市圏での大型案件の獲得と、地方での地域密着型の営業に注力していく。

　付加価値の提供という点では、昨年に大阪インターネットをディーアイエスソリューションとして再編し、グループ全体でソリューション提供ができる体制を構築した。これにより、徐々にソリューション案件が出てきた。新体制により、当社を含めたグループ間の連携を強化することになり、さらに顧客ニーズに応えることができるようになる。

　社内の人事に関しては、成果主義を含め、当社に合った制度を社員の声を聞きながら導入し、会社全体の士気を高めていく。