「基本に戻る」

六反田 喬社長

　ソフト開発にあたって、品質を保つことは当たり前。この基本を常にしっかりと守っていく。

　当社では、組み込みシステムを設計・開発する「エンベデッドシステム・ソリューション」、基幹業務システムを構築する「SIソリューション」、顧客企業のウェブビジネス開始をサポートする「ウェブソリューション」の3つを柱に事業を手がけている。この3事業を持っているという強みを生かし、ビジネス領域を広げていく。

　ソフト開発とシステムインテグレーションは、ともに低価格化が進んでおり、利益率が低くなっている。こうした状況のなかで、競争力をつけるために重要なのは〝人〟だと考えている。当社ではプロジェクトの早い段階で問題点を見つけるため、ソフト開発能力を示す品質管理基準「CMM（能力評価モデル）」の資格取得を進めており、着々と資格取得者が増えている。問題点をデータとして数値化してブレークダウンすることで、トラブルを早期に解消できる。しかも、問題解決の経験を生かすことで、次のプロジェクトで顧客企業のニーズを聞くだけでなく、顧客に付加価値を提供することにもつながる。昨年10月には、ソフト開発プロセス改善のための検証センター「ソフトウェアエンジニアリングセンター」を設置した。技術者のスキルアップを図るための人材教育やソフト開発の仕組み作りに力を注ぐことで高品質なソフトを開発していく。