「第2の創業」

前山淳次社長

　昨年10月1日から富士通の完全子会社として新たなスタートを切った。私自身も、今までとは違う環境で仕事を始めただけに、Fsasとしても私にとっても昨年10月以降はまさに激動だったと言える。

　今年は、完全子会社として本格的に動き出す「第2の創業」の年となる。富士通、保守パートナーとの連携をさらに強め、具体的な結果を出していきたい。

　今年度（2005年3月期）末までに具体的な計画をすべて詰め、来年度には事業効率化と保守パートナーの再編といった統合計画を完了させる予定だ。そのために「実行力」が必要だ。特に保守パートナーとの連携による人員の最適化とサービス拠点の統廃合という、富士通グループ全体の保守体制整備が最重要テーマになる。Fsasは、富士通から保守サービス事業を任されている立場として、この体制整備に全力を尽くす。

　IT産業全体では、金融機関のIT投資は一部で活発化すると見ているが、公共関係の需要が不透明など懸念材料もあり、依然として楽観できる状況ではない。ここ数年顕著になってきた保守サービス単価の下落もしばらくは続くだろう。安定的なビジネスと言われてきた保守サービス事業にも変革が求められている。

　昨年と市場環境には変化がなく、厳しい環境下でのビジネスとなるが、統合計画の成果をしっかりと出していきたい。