年頭所感

【2005年 年頭所感】 キヤノンシステムソリューションズ

2005/01/10 20:37

週刊BCN 2005年01月10日vol.1071掲載

「ブランドの確立」

浅田和則社長

 今年は、キヤノン販売グループとしてのITサービス事業で、いよいよ実りを刈り取る年となる。2003年1月にキヤノン販売の傘下に入った。前身の住友金属システムソリューションズ時代から続く、大手ITベンダーが受注したソフト開発案件の下請けビジネスだけでなく、キヤノン販売グループでITサービスの役割を担っていく。

 キヤノン販売のドキュメント系ソリューションの強みや販売力を加え、幅広い顧客ニーズに対応するための構造改革を行ってきた。昨年5月にはSAPとパートナー契約を交わし、基幹系ソリューションを強化した。また、医療分野のソリューションで事業拡大も図っている。そのほかにも、セキュリティソリューションではコンサルティングや運用面を積極的に行っていく。

 従来の下請け案件も継続させていくが、06年までにはITサービス業における「キヤノン」ブランドを確立させ、キヤノンシステムソリューションズがプライム(主契約者)となるシステムインテグレーション事業を拡大させていく。

 03年1月に社内インフラの整備を開始し、昨年は開発投資に取り組んだ。今後はシステムインテグレーション営業の拡充とスキルアップを徹底していく。現在、中国・上海市にあるソフト開発子会社についても拡大していく予定だ。中国での開発能力を強化することで継続的にコスト削減を図っていく。
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