「1人3役」

川村 收社長

　右手に技術力、左手には提案力と解決力を身につけろ──。

　今年は、1人3役をこなすことを社員に徹底させる。そして、常に情熱をもって顧客に接し、顧客満足度（CS）向上を追求し続けていく。

　保守サービス事業が主軸のRTSにとっては、カスタマーエンジニア（CE）のスキル向上が業績を大きく左右する。ただ壊れた機器を修理したり、定期的にメンテナンスするだけではCSの向上は図れない。技術力の強化に加え、提案力と顧客の悩みを解消できる解決力が必須となった。3役をこなす人材の育成は急務であり、今年の重点テーマとなる。

　また、CEだけでなく、営業を支援するスタッフや総務、経理など、すべての社員にも1人3役をこなして欲しい。全社員1人ひとりが複数のスキルを持つことで、企業としての競争力が高まるからだ。

　提案能力の強化は、顧客と接しなければ身につけることができない。それだけに、より一層現場密着を進めることも必要だ。

　1人3役というキーワードとともに、「現場へ、さらに現場へ、限りなく現場へ」というスローガンも今年は掲げている。顧客に密着した姿勢を確立し、全社員が現場の臨場感を感じられるような環境も作る。

　現場主義と1人3役の人材育成。この2つを徹底することで、CS向上を図り飛躍の年にする。