年頭所感

【2005年 年頭所感】 アルゴ21

2005/01/03 20:37

週刊BCN 2005年01月03日vol.1070掲載

「着実な積み重ね」

佐藤雄二朗会長兼社長

 市場環境が悪化しているなかで必要なのは、「着実な積み重ね」だ。当社は、昨年度まで2期連続で赤字を計上したが、今年度(2005年3月期)中間期に黒字化できた。収益構造の再構築に取り組み、受注基準の厳格化を図り、開発段階での損失を防ぐ体制を作った。口頭内示や曖昧な受注を防ぐために、文書化するなどトータルな見直しを図った。

 今後、さらに強化していく点は、不採算案件を未然に防止するため、3000万円以上または50人月以上の案件を重点的に管理するPMO(プロジェクトマネジメントオフィス)センターを強化するとともに、技術者育成と人材レベルを厳密に評価する人事制度改革であるACP(アルゴサーティファイドプロフェッショナル)制度に注力していく。当社の販管比率が高いのも人材育成が教育投資としての設備投資となっていることからである。

 これらの結果として、中期経営計画では20円配当または配当性向30%を目指し、07年度3月期に達成する。システム開発事業の業種別売上の40%以上を占める金融、その他にも流通、製造、公共分野は、当社が創業以来21年ノウハウを蓄えてきた得意分野だが、さらに選択と集中で強みを発揮していく。

 急な飛躍を狙うのではなく、地道だが着実な積み重ねのなかで、これまでのノウハウを生かし進歩し、業界でリーダーシップを発揮する努力を続けていく。
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