「信頼」

大塚裕司社長

　昨年は、財務基盤の体質改善を含め、以前から取り組んできた、顧客情報管理など社内のデータを一元管理する「一気通貫システム」を生かし、販売履歴と現状のシステムから顧客の将来ビジョンを提案してニーズに応える仕組み「SPR（セールスプロセスリエンジニアリング）」を確立した。

　顧客データの販売履歴などからニーズを把握して、次のシステム提案をタイミング良くできるようになってきたほか、CS（顧客満足度）の向上にもつながった。ニーズに応じた「複合提案」を行えるようになったことが、業績を伸ばした要因だ。

　当社は、社会的役割・責任・存在意義を使命として、使命達成のために目指すべき目標や日々の行動指針を21世紀型にアレンジし、「ミッションステートメント」として制定している。これをすべて達成して100点とすれば、現在は60点程度。満点に近づけるためには、顧客企業をはじめ、社会や株主などからの「信頼」に応えることがキーワードになってくる。

　今年半ばまでに、オフィス通販「たのめーる」と企業内個人向け通販「ぱーそなるたのめーる」のシステム強化やサポートメニューの改善を図っていく。パソコン関連機器やオフィスサプライ品などをトータルに提供するという、「売る」ことを目的とした「ワンストップソリューション」はすでに完成している。次のステップとして、サポートをいかに強化できるかが重要と判断している。