年頭所感

【2005年 年頭所感】 大興電子通信

2005/01/03 20:37

週刊BCN 2005年01月03日vol.1070掲載

「商談拡大」

牧野誠毅社長

 企業のIT投資は、この先2-3年はプラス成長すると見ている。当社の今年度(2005年3月期)中間期は、連結受注ベースで前年同期比12・3%の伸長を達成するなど、業績拡大に向けた手応えを感じている。今年は、営業力を強化し商談ベースでの金額を大幅に増やしていきたいと考えている。商談ベースでの金額が増えれば、これが受注金額につながり、結果的に売上高の増大に結びつくからだ。

 昨年度(04年3月期)の商談金額の目標値は受注目標の200%に設定した。結果は目標に10ポイント及ばない190%だったものの、今年度はIT投資拡大の兆しがあることから、商談金額の目標をさらに引き上げ、受注目標の250%に設定した。昨年9月末時点の平均達成率は約230%で、通期では目標値の250%達成を目指す。今年も引き続き商談ベースで高い目標をもって営業活動を展開していく。

 当社は、受注競争の激化や販売価格の低迷などを受けて、経営的に苦しい時期が続いた。過去2年間は、とにかくコストを削減し、その削減分をなんとか利益に回してきた。だが、昨年度は2期連続で黒字を達成し、今年度中間期も受注ベースで2ケタ増と回復基調にある。市場環境も好転する兆しがあることから、今後は売り上げを伸ばすことで利益をさらに拡大していきたい。そのためには商談金額そのもののアップが欠かせない。積極的な営業で売上増を目指す。
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