大遊泳時代
<大遊泳時代>第46回 Myお箸入り携帯
2004/11/29 16:18
週刊BCN 2004年11月29日vol.1066掲載
松下電器産業 役員 前川洋一郎
小泉総理が国会でデジタル家電・新3種の神器「カメラ付き携帯電話」、「薄型テレビ」、「食器洗い機」?と言ったおかげで絶好調。それに対抗して、白モノ家電が負けじと「食器洗い乾燥機」、「IHクッキングヒーター」、「生ゴミ処理機」をキッチン3種の神器と提唱、これまた大当りである。なんといっても、お客様の「使いやすい安心感」、「環境に配慮した商品」が欲しいというニーズにマッチしたのである。1990年代から苦労苦心してきた環境対応がようやく実を結び、お客様の満足を得られるようになり、うれしい限りである。
では、次はどうなるのかと思い、東京電力と松下電器産業が共同で運営しているオール電化設備のショールーム「スイッチラボ」を見学した。そこはデベロッパー、設計事務所対象であるが、なんとマンション新3種の神器をPRしていた。「生ゴミ処理のリサイクラー」、「虹彩認証のIP防犯システム」、「プラズマホームシアター」である。
こういった家電の設備や商品の新規は環境対応が進んではいるが、我々の足元や身の回りはどうなっているかと考えると、まだまだ反省、見直しが必要である。
最近、ネット上で仮想のティッシュを配る広告配信が12月中旬頃より始まるとの記事を見た。前々から街角のティッシュ配りはどうかと思っていた。落ちても拾わず、踏んづけていく。なんと嘆かわしい。しかし、このITの工夫でもう安心か。
もう1つ、日本でふんだんに使っていて気になるのが割り箸である。考えてみると、欧米のスプーン、フォーク、手指で食べるカレーは環境対策にはバッチリだと思った。いずれ各人が「Myお箸」を作り、携帯の横にでも差込んで持ち歩く世の中になるのではないかな!!
ねえ、ワトソン君! 「Myお箸入り携帯の特許を考えたらどうかな!?」。「その前に木枯らし紋次郎のつまようじを何とかしなくては!?」。
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