“一技の長”を探る システム構築ビジネス争奪戦
<“一技の長”を探る>73.松下ネットソリューションズ
2004/10/11 20:43
週刊BCN 2004年10月11日vol.1059掲載
.NET対応のワークフローシステム提供
従来のノーツ/ドミノやJ2EE対応版は、中堅企業以上の顧客企業が主なターゲットだったが、今回投入する「メジャーフロー.NET」では「中堅・中小企業を広くカバーする」(松下ネットソリューションズの尾形勅・専務取締役)ワークフローシステムに仕上げる。主にマイクロソフトのビジネスパートナーなどの販売チャネルを駆使して拡販していく予定。現在の主力商材であるノーツ/ドミノ対応版の製品名称は「MNES総二郎」で、J2EE対応版は「メジャーフロー」。両製品合わせてこれまで全国約200社の顧客企業に納入した実績を持つ。
今年度(2004年11月期)の売上高は約10億円の見込みで、全体の約6割をワークフロー関連が占め、その他約4割がセキュリティやグループウェア、サーバー構築などが占める。主力のワークフローシステムが堅調に伸びていることなどから、今年度は5期連続増収増益を達成する見通し。
来年度は決算月変更に伴う変則決算のため05年3月期の4か月決算だが、再来年度(06年3月期)通期のワークフロー関連ビジネスにおける売上構成比は、今年11月中をめどに投入するワークフロー新製品「メジャーフロー.NET」が約2割を占め、既存製品の総二郎が約4割、メジャーフローも約4割の比率になる見込み。
既存製品はSAPやSSJのスーパーストリームなど大-中規模のERP製品と連動して動作するワークフローシステムだったが、新製品の「メジャーフロー.NET」では、中堅・中小企業市場に強いERP製品との連動を積極的に進めていく。これまでの中堅以上の市場だけでなく、中堅・中小の幅広い市場にワークフローシステムを拡販していくことで、再来年度(06年3月期)の売上高は、04年11月期に比較して約3割増の約13億円を見込む。
松下電器産業グループとして、携帯電話などのモバイル機器や小型軽量ノートパソコン「レッツノート」などと連動したシステム開発も、今後視野に入れていく。(安藤章司)
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