変革セキュリティビジネス
<変革セキュリティビジネス>12.NECフィールディング
2004/03/22 20:43
週刊BCN 2004年03月22日vol.1032掲載
中堅・中小企業がメインフィールド
セキュリティビジネスは、「物理的セキュリティ」、「ネットワーク」、「マネジメント」の3ジャンルに大きく区分。「ITヘルスケア」と題し、セキュリティサービスメニューを8カテゴリ、7つのレイヤーに分け、3ジャンルを網羅する製品・サービス群を揃えている。これら製品・サービスを武器に、「セキュリティでも運用保守サービスを前面に押し出す姿勢は変わらない」(栗原部長)と、強みである運用保守サービスを徹底して売り込む。全国に点在する14か所のデータセンターと、約5000人のカスタマエンジニア(CE)を抱える運用保守サービス体制が、セキュリティでも強みになっている。「セキュリティは構築後の方が利益が出る分野」(栗原部長)と、データセンターを活用した遠隔地からの情報システム運用監視サービスをメインにユーザーに拡販を図っている。運用監視機能がないセキュリティ機器には、セキュリティメーカーに依頼して機能を付加させる場合もあるし、自ら運用機能を付加するケースもあるほどの徹底ぶりだ。 「システム管理者がいないユーザーをメイン顧客にしているだけに、運用や監視のアウトソーシング需要は大手企業よりはるかに強いし、当社の保守サービス体制が最も生きるサービスモデル」と(栗原部長)自信を見せる。
最近では、セキュリティ対策が全く進んでおらず、セキュリティ対策への意識に乏しい中小企業を対象にした脆弱性診断サービスの簡易版を始めた。「ユーザーにセキュリティ対策の必要性を訴えることができる最も効果的なサービス」(栗原部長)で、1件2万円、約40分間でサービスを受けられる手軽さが中小企業から人気を集め、昨年末からの累計で約3000件の受注実績に達しているという。中堅・中小企業に特化し、システム管理者がいないことを前提としたサービスの拡充を徹底することで、存在感を強めている。(木村剛士)
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