大遊泳時代
<大遊泳時代>第5回 携帯の「社・私」切換釦
2004/02/02 16:18
週刊BCN 2004年01月26日vol.1024掲載
松下電器産業 役員

しかし今は違う。社内に公衆電話が無いではないか。我が家のFAXの社用分の紙代は? 携帯を貸与されない派遣社員は不公平ではないか。ましてモバイルセントレックスが始まり、携帯イコール会社の内線電話となると、益々もって公私の区別が難しい。公私というと「非公」は何か犯罪的な匂いがしてしまうから、取り急ぎ「社・私」の区別が喫緊の課題ではないか。昨年12月1日の日経ビジネスでは携帯の多機能化(ICカード/TV受信等々)がスピード違反と言いたい程に猛スピードで進んでいるが、消費者の「欲しい機能」は5割で、まだまだ使いこなせていない。やはり「素うどん型」と「幕の内型」に分化していくのだろう。
そんな時、何よりも欲しいのが「社・私切替釦」である。スイッチ1つで料金や、守秘の切換ができれば、ビジネスマンも楽である。職場のパソコンもソフトで社・私切換ができて、私用分は会社も監視せず、料金は本人の給料より天引するようにしてほしい。この提案はどうかとワトソン君にきくと「ボヤクより早く、ビジネスモデル特許を出願してはどうですか」「そしたら独立できますよ」と新春早々危うく追い出されそうになった。
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