年頭所感

【2004年 我が社のキーワード】 IBMビジネスコンサルティングサービス

2004/01/12 16:04

週刊BCN 2004年01月12日vol.1022掲載

「楽しむ」

清水照雄社長


 日本アイ・ビー・エム(日本IBM)の「ビジネス・イノベーション・サービス」とPwCコンサルティングを2002年10月に統合してできた当社は、昨年後半からブランドの認知度が上がり、統合効果が顕著になった。今年は、金融、製造業、公共、政府関係の案件獲得に力を入れるほか、SMB(中小・中堅企業)分野のうち、成長性の高い中堅企業を重点的に伸ばしたい。

 そのためには、”良い道具“と品質の高い製品、高度なテクノロジーが必要になるので、基礎技術の開発を引き続き強化していく。単に企業変革を支援するだけでなく、ビジネスプロセスを含めたデータやITシステムなどのトランスフォーメーション(変換)を行い、戦略的に顧客企業のあるべき姿を検討していく。

 コンサルティングだけでは価値は生まれない。システムの開発や運用などを含めた顧客企業のビジネスデザインが設計でき、戦略変更や経営課題にも対応できる能力を持たないと生き残れない時代だ。これまでは、企業のCIO(最高情報責任者)に向けたコンサルティングが多かったが、今後は会計やCRM(顧客情報管理)などの分野に向けた案件が増えるだろう。

 世界的にITは不滅だ。国内では日本的なパートナー戦略を展開し、企業がITに寄せる期待に応えるため、楽しみながら事業拡大を図っていきたい。
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