年頭所感

【2004年 我が社のキーワード】 富士通サポート&サービス(Fsas)

2004/01/12 16:04

週刊BCN 2004年01月12日vol.1022掲載

「徹底」

大瀧達彦社長


 飛躍を遂げられるかどうかは、顧客への提案にかかっている、ということを痛感している。

 企業のIT投資は引き続き厳しい状況にある。利益率も低下傾向にある。今年もそれは変わらないだろう。だが、コスト削減、事業のスピードアップなど、顧客がITに求める要求はたくさんある。社員が顧客それぞれの悩みに親身になって接し、価値の高い提案ができれば、厳しい環境を打破することは十分可能だ。IT業界全体をみれば、勝ち組と負け組がより鮮明になる1年になるだろう。

 今年は、「顧客起点」であることを社員に徹底的に再認識させていく。

 これまでは待っていても顧客から案件が入ってくる状態にあり、その環境に甘えていた部分が全社的にあった。従来の”受動態“体質から自ら顧客の要望を吸い出し、案件を勝ち取る”能動態“集団へと転換させていく。

 昨年、「経営品質向上運動」と題し、既に顧客起点を認識する取り組みを始めた。今年はそれを徹底する年になる。

「経営品質向上運動」の最重要項目は社員の教育だ。私は常々、「1人3役」ということを社員に話している。「自分はシステムエンジニアだから」、「カスタマーエンジニアだから」、「営業だから」という考えは今後通用しない。顧客にさまざまな、またあらゆる提案ができる万能社員の育成を徹底していく。
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