「行動変革実践」

川村 收社長

　「飛躍の年」を掲げた昨年は、増益基調で推移したものの、目指していた大幅増収に対して、売り上げは年間を通じて横ばいに終わった。売り上げ比率で、それぞれ約２割を占める「ネットワーク・インテグレーション（ＮＩ）事業」と「システム・インテグレーション（ＳＩ）事業」は、利益ベースで２ケタ成長を継続。今年もこの２つの事業で同様の成長を目指し、改めて「飛躍の年」としたい。

　特に、ＮＩ事業は企業向けＩＰ電話やセキュリティに関するソリューションの拡販を進める。この分野では、シスコシステムズやキャリア企業、リコーグループの販売会社45社との協業を強める。なかでも、シスコシステムズとのビジネスは従来以上に重要な柱になる。セキュリティでも、独立系ベンダーである当社の強みを生かし、ユーザーの立場になって製品とサービスを提供していく。

　今年は、企業のＩＴ投資が既存システムのアップグレード主体に進むと思われる。このため、当社はメンテナンス業務の委託を受けている約25万社の既存顧客に対するサポートを拡充した上で、リプレースの提案を進める。

　だが、顧客満足度の向上に限度はない。今年は「ここまでやるか、リコーテクノシステムズは」と言われるほど、顧客起点で物事を考え、行動し実践することを社内全体に打ち出そうと思っている。