年頭所感
【2004年 我が社のキーワード】 コア
2004/01/12 16:04
週刊BCN 2004年01月12日vol.1022掲載
「強みを発揮」
井出祥司社長
当社の強みである組み込みソフト開発が成長する気運が高まってきた。コンシューマ市場では、デジタル家電の需要拡大で追い風を受けている。法人市場でも、パソコンやサーバーなどハードウェアの低価格化が進み、ハードを付加価値製品にするためにソフトを組み込んで提供するという動きが出てきている。
新しい事業については、ソフトを組み込んだハードウェアの検証・評価ビジネスを2004年度(05年3月期)早々に組織化することや、EMS(製造受託サービス)企業を活用して自社製品のラインアップ拡充に取り組む。
03年のIT市場規模は、個人商品や企業投資の抑制などにより、伸びたとしても4%前後にとどまると予想している。最近は、協業や競合が入り混じっている状況が顕著なので、マルチベンダーとして、さまざまな企業とアライアンスを組むといった柔軟性が必要だ。
03年は、東証2部に上場したことで、経営の透明性がある会社になったと自負している。私にとっては、創業者である種村良平・前社長(現会長)からバトンを引き継ぎ、良い意味で激動の1年だったといえる。種村会長がCEO、私がCOOという経営責任と執行責任を分担する幅広いフォーメーションを組む体制にもなった。
04年は、これまでのノウハウを生かし、なおかつ新しい事業に挑戦していく。
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