年頭所感

【2004年 我が社のキーワード】 加賀電子

2004/01/12 16:04

週刊BCN 2004年01月12日vol.1022掲載

「3つの基本」

塚本 勲社長


 日本のエレクトロニクス産業が生き残るには、国内に技

術開発力と先端技術を残し、”生産“は、価格競争力のある中国や東南アジアへと移行することが、ますます不可避になっている。

 産業構造が大きく変わるなかで、当社のような商社は、「情報収集力」、「企画力」、「販売力」の3つをバランス良く駆使することで、今後も需要の変化をうまく捉えられると考えている。そして、安く、速く、良い品質の電子部品を集めてメーカーに納品する。こうした商社の基本こそが、当社の本業である強みの部分である。

 当社では、エレクトロニクス産業の集積が進む中国やタイ、マレーシアのビジネスが非常に好調だ。とりわけ中国では、現地に進出している日系企業への電子部品の納入やEMS(製造受託サービス)ビジネスだけでなく、中国の5大家電メーカーに最先端の部材を供給できる体制も強化した。

 今年度(2004年3月期)の中国での売上高約250億円に対し、5年後には500│600億円へと倍増する勢いだ。また、タイやマレーシアの拠点では、EMSビジネスを中心として、ここ2│3年で年商100億円規模に成長する見込み。

 04年はデジタル家電など、エレクトロニクス製品に対する新しい需要が、従来にも増して多くなる。商社の基本を忘れず、激しい業界の変化に即応できるよう努める。
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