年頭所感

【2004年 我が社のキーワード】 ソフトバンクBB

2004/01/12 16:04

週刊BCN 2004年01月12日vol.1022掲載

「シナジー実現」

宮内謙副社長


 昨年は、ソフト流通分野が黒字で推移した。しかし、今年のソフトウェア市場ではパッケージ販売が依然として厳しい状況が続くとみている。ブロードバンドの普及とともに、そのインフラを生かしたビジネスの拡充が経営の重要なカギになる。

 当社は、流通事業を手がけるソフトバンク・コマースと、ブロードバンドインフラの構築・サポートを行うビー・ビー・テクノロジー、光ファイバー事業のソフトバンクネットワークス、電子商取引事業の統括会社であるソフトバンク・イーシーホールディングスの4社が2003年1月に合併して設立された。04年は、流通事業とBB事業を生かした合併のシナジーを実現する。そのため、水道や電気のように、いつでもソフトが活用できる「BBユーティリティ・コンピューティング」を打ち出した。これは、ブロードバンド環境で、オンデマンドにより豊富なコンテンツやアプリケーションを提供するというものだ。これにより、チャネルがパッケージを仕入れて販売するという単なるディストリビューションだけでなく、提案型のビジネスも可能になる。

 ハードウェアやパッケージソフトの低価格化が進んでいる。いろいろ言われてはいるが、この低価格化の波はマーケットが健全な証拠だといえる。このような方向を見据え、チャネルとウィン・ウィンの関係を作っていく。
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