年頭所感

【2004年 我が社のキーワード】 コンピュータウェーブ

2004/01/12 16:04

週刊BCN 2004年01月12日vol.1022掲載

「流通基盤の強化」

辻本和孝社長


 2003年10月1日からMD本部に営業人員をシフトさせ、競争力のある商品の仕入れを徹底している。また、ショップからコンシューマのニーズを吸い上げ、それをもとにメーカーとの連携で当社が独占的に販売できる独自ソフトの共同開発に力を注いでいる。販管費の削減については、オペレーション機能を集約するため、電話応対専門のコンタクトセンターを設立したことや、オフィスの縮小などを行った。

 昨年度(03年9月期)の業績は、需要の低迷や販売単価の下落などで赤字に転落した。ソフトウェアのパッケージ販売は、デフレの影響でシュリンクし、コンシューマ・コーポレート市場双方とも厳しい。そのなかで、流通基盤を再度見つめ直し、強化していくことが生き残るカギとなる。

 04年のソフトウェア市場は依然として厳しい状況が続くが、05年に回復傾向に向かうとみている。まずは、独自開発による付加価値のあるソフトの提供や、コストの削減といった攻めに転じるための基盤作りを徹底し、今年度(04年9月期)に黒字転換を目指す。

 将来的には、システムインテグレーション事業を展開することも必要だと考えている。そのため、ソフト開発企業とアライアンスを組み、当社が営業を行い、パートナーがソフト開発を手がけるビジネスモデルの構築を検討している。04年中には実現するつもりだ。
  • 1