「マインドシェア」

瀬井 秀社長

　これからのパソコン市場は、新規需要より買い替え・買い増し需要が拡大する。

　そのため、今後は、消費者一人ひとりのブランド認知と浸透度合である「マインドシェア」を高めていくことが重要だ。マインドシェアの向上で、自ずとマーケットシェアも高まる。

　ユーザーは、企業のトータルな取り組みから、ブランドに信頼を寄せて商品を購入している。マインドシェアを上げるための要素は、商品の品質や性能、価格、デザイン、納期、品揃え、セキュリティ、ユーザビリティ、サポートサービスなど、非常に多岐にわたっている。

　１つの要素がゼロであれば、全体の評価もなくなってしまう。各要素が”足し算“ではなく”掛け算“

と考え、全体的にレベルアップを図ることが、安心感というブランドの価値を高めることにつながるのではないか。

　また、社内組織で大切なことは、「若さ」だ。ここでいう「若さ」とは年齢的なことではない。各社員が行動力にあふれ、常に「これでいいのか」と思う懐疑心を持ち、創造性を発揮していくことが必要となる。

　パソコン市場の低迷が続いており、２００３年度（04年３月期）における当社の業績は、売上高が前年度より微増になるものの、利益は前年度に対して半減する見通しだ。