年頭所感

【2004年 我が社のキーワード】 エプソン販売

2004/01/12 16:04

週刊BCN 2004年01月12日vol.1022掲載

「潜在ニーズの発掘」

真道昌良社長


 今年のキーワードを挙げるとすれば、「潜在ニーズの発掘」だろう。社員に伝えるときには、「伏流水を見つけるように」と、例えている。”伏流水“を見つけ出せば、必ず”清水“である市場を開拓できる。

 2003年は、パソコンをはじめ低迷した市場が多かったが、ユーザーにフィットした製品を発売すれば売れるという構図が明確になった。インクジェットプリンタでいえば、販促活動などで複合機に力を入れた結果、プリンタ需要が一層広がった。複合機は、パソコンを介さずにコピーできる機能により、非パソコンユーザーがコピー機として購入するケースが多い。

 一方、単機能のシングルプリンタは最先端の技術を搭載することで、より綺麗な画質を好むユーザーが購入する傾向が高まってきた。こうした市場創出のためのインフラ作りが重要だと考える。

 課題は、さらにきめ細かい製品を発売することだ。「A機能は必要だが、B機能は必要でない」など、最近では顧客が製品を選別する傾向が顕著になってきた。このニーズに対応する策として、オプション製品を増やすことも検討する。

 また、大画面の薄型テレビ需要が増えることは、個人向け液晶プロジェクタの販売増の追い風になる。ホームシアターを切り口に、プロジェクタ市場がますます拡大する可能性を秘めている。
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