「密着」

富田克一社長

　サポート・サービス事業を手掛ける当社にとって、顧客に接することと密着することが最も大切。これ以外に事業を拡大させる手段はない。

　顧客に頻繁に接し、密着することで要望をもれなく取り入れる。その要望に柔軟かつスピーディに応えることができれば、ここ数年続けている増収増益路線を今後も”突っ走る“ことができるだろう。今年度（２００４年３月期）中間期も、増収増益を確保でき、それなりに満足している。コスト削減や付加価値提案など、今年度の期首に挙げた課題点をクリアできた。

　当社の事業は製品があるわけではなく、目に見えないものを商品にしている。顧客にアピールできる部分がメーカーのように多いわけではない。そのため、昨年度から力を入れていることだが、今年度、来年度と認証の取得などに引き続き力を入れていく。昨年は、「情報セキュリティマネジメントシステム（ＩＳＭＳ）適合性評価制度」認証取得に加え、「日本経営品質賞」を受賞することもできた。また、上場も果たした。「ＮＥＣフィールディングブランド」を積極的にアピールする意味でも、このような取り組みは重要になってくる。

　ＩＴ業界には復活の兆しが見えてきており、無線ＬＡＮ、ＩＰ電話など、新たなニーズも出てきた。顧客に接する機会をこれまで以上に設け、密着し、要望を吸い上げることに全力を尽くす。