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安藤文男社長

　システムインテグレータにとって赤字プロジェクトは経営を圧迫するだけでなく、無駄に人材を取られる危険性もある。当社では、赤字プロジェクト削減を目的に昨年から、経営幹部で構成する「ＰＲＡ（プロジェクトリスクアレンジメント）委員会」を組織して、プロジェクトに潜むさまざまなリスクの事前検討を実施している。プロジェクトに携わる人材の心の中までは見えない。納期や品質も含めて開発工程に透明性を持たせて、管理していくことが必要になるわけだ。その成果は社内のプロジェクト管理に反映されているだけではなく、ＰＲＡの事業化という方向性も見えてきた。

　具体的には、ベンチャー企業のクロスリンク・コンサルティングにＰＲＡのノウハウの一部を提供し、事業のリスク管理手法としてサービスしていく。主にソフト開発企業向けの事業リスク評価として提供していく考えだ。

　人材活用という点では２００２年12月に米サバ・ソフトウェアの１次代理店となり、企業内研修などのｅ│ラーニング管理ツールのソリューションサービスを開始した。システムインテグレータだけではなく、あらゆる産業で「ヒューマン・キャピタル」はこれからますます重要になってくる。人を

”人財“として、さらにスキルアップを図り有効活用していくことが、これからの経営には最重要課題だと考えている。