年頭所感
【2004年 我が社のキーワード】 富士ソフトABC
2004/01/05 16:04
週刊BCN 2004年01月05日vol.1021掲載
「三位一体」
松倉 哲社長
2004年のキーワードは「三位一体」。営業力の強化とソフトウェアの部品化、独自商材の拡充の3つが一体となって、はじめて競争力が高まる。
昨年を振り返ると、ソフトウェア開発市場は明るい兆しが見え始めた。当社で言えば、業務システム分野では金融系が好調に推移した。一方、組み込み系の分野では、携帯電話が前年比横ばいだったものの、今後はデジタル家電の需要拡大が見込めるなど、希望は持てる。
デジタルテレビやDVD系機器、携帯電話などデジタル家電は、今年すぐに急成長するとは思えない。デジタル放送や第3世代携帯電話、ユビキタス関連製品の本格的な普及期は05年まで待たなければならないと思う。
しかし、これらデジタル家電に関するソフト開発の需要は、本格普及を前にした今年に急拡大する。そこで、積極的な営業、開発効率を高めるためにソフトウェアの部品化推進、当社オリジナル商材の拡充という3つのキー要素を、最大限に生かしていく必要がある。
人材政策では、毎年平均100
人規模だった中途採用を今年は200人規模に増やす。これによって即戦力となる人材と、顧客企業の海外展開にも対応できる国際性豊かな人材を増やす。研究開発費も今年度(04年3月期)総額約10億円の見込みを、来年度は同15億円程度まで増やす。
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