年頭所感
【2004年 我が社のキーワード】 NECネクサソリューションズ
2004/01/05 16:04
週刊BCN 2004年01月05日vol.1021掲載
「サービスインテグレータ」
松本秀雄社長
これまで、システムインテグレータとして事業を続けてきたが、今年はサービスインテグレータとしてのアイデンティティを確立する。
顧客のシステムを構築するという意味のシステムインテグレータは、NECグループで言えば、NECソフトなどのシステム開発会社が担うべき仕事。われわれは、顧客対して情報サービスを提供するという意味で、サービスインテグレータを目指す。
具体的には、アウトソーシングや、自社開発した業務システムなどを駆使したソリューションだ。特に、アウトソーシング事業については、今年度(2004年3月期)の売上構成比で2割弱のところを、来年度(05年3月期)には3割近くまで伸ばしたい。
業界全体でみれは、ここ1、2年ほどの落ち込みはないと考えているが、右肩上がりで市場が拡大するとは思っていない。サービス事業の比率を高めると同時に、既存顧客のIT投資を、いかに確実に獲得できるかが勝負の分かれ目になる。
当社の顧客は約3万社あり、このうち上位2000社で売上高の約8割を占めている。この2000社の年間のIT投資の総額を100とすれば、残念ながら、当社はまだ、このうちの3割ほどしか獲得できていないのが実態だ。この”顧客内シェア“を拡大すれば、収益性は格段に改善することになる。
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