「さわやかな挑戦」

堀越 彌社長

　「挑戦」と言えば、必死の形相で、悲壮感が漂う印象を受けるが、当社の場合、そういう意味合いの挑戦ではない。冷静に顧客や市場の動向を分析し、品質の良いサービスを提供するという意味で、「さわやかな挑戦」だ。

　これまでのメインフレームを使っている顧客が、安いオープン系のシステムに乗り換えると、必然的に当社の売り上げに響く。社員のなかには”高いメインフレームを売ろう“という心理が働くこともあるだろう。

　私は、社長としてこの動きに神経を尖らせている。たとえ当社の売上高が落ちても、安くて良いシステムや製品をこちらから積極的に提案していく姿勢が重要。逆に、競合他社から良い提案がなされてから慌てて対応していては、顧客の信頼を失ってしまう。

　当社は、今年４月に国内最大規模のデータセンター運用業務・サポート実績をもつ日立ネットビジネスを吸収合併する。これにより、アウトソーシング能力が大幅に高まる見通しだ。この分野では、今年、並み居る大手とも互角に勝負できると自負している。

　また、業務システムのパッケージ化にも力を入れており、いわゆる大規模な受託開発案件の比率は、相対的に下がる。我々の側から行動し、需要を先取りする魅力的な提案ができる体制をつくることで、顧客との結びつきをさらに強めていく。