「特化」

川村英治社長

　２００３年４月にシステムインテグレータ向けのハードウェア卸事業を親会社の加賀電子に移管した。これで当社の強みであるネットワーク関連に特化したビジネスに注力できる環境が整った。

　04年は、ネットワークセキュリティに力を入れる。最近では、内部情報漏洩に関する被害が増えているため、情報流出を防ぐための対策が、大企業から中小企業までニーズが広がっている。製品としては、電子情報の内部セキュリティツール「セキュリティプラットフォーム」を発売した。ネットワークセキュリティ分野の売上比率は全体の10％程度だが、このツールを拡販することで比率を高めていく。

　03年のＩＴ市場を振り返ってみると、00年にパソコン特需があったにも関わらず、リプレース需要が少なかった。今は、ハードウェア単品だけを入れ替えるビジネスは通用しない。新しい仕組みや新しいソフトウェアを含めたソリューションの提案を徹底することが重要だ。

　04年４月には、東京・文京区に当社を含め、各地域に分散していた加賀電子グループが１つのビルに集約される。これにより、各グループ企業の得意分野を生かしたビジネスがスムーズに行えるようになる。グループ間の連携をさらに強化し、ビジネス拡大につなげていく。