「顧客価値」

能條 昭社長

　昨年は、一昨年に比べＩＴ投資が復活してきた。今年もその流れは続き、ビジネスチャンスは広がると感じている。

　一方で、情報化が進んだことで、顧客の知識やＩＴスキルは向上した。顧客は確実に”賢く“なっている。中途半端な提案では顧客に認めてもらうことはできない状況になった。

　そこで、今年全社的に掲げるメッセージは、顧客に認めてもらえる価値を生むこと、つまり「顧客価値の追求」だ。今年に限らず、これまでも、そして今後も変わらない当社の基本姿勢であるが、今一度認識する必要がある。

　そのためには、メイン事業であるパソコンを中心としたハードウェアの販売に、いかにして顧客の満足度を上げられる付加価値を乗せられるかが重要になる。

　数年前からサポート・サービス事業強化の方針を打ち出しているが、徐々に実を結んできており、サービスメニューも増えてきた。東芝の法人向けパソコンの販売事業についても、単価の下落が深刻化し利益を生みづらい傾向にあるが、サポートを付加した形で提供し、単価下落をカバーする。

　我々が知恵を絞り、ノウハウを結集すれば、上向き傾向にあるＩＴ需要を捕まえることができる。

　社員には専門性を追求し、あらゆる顧客のニーズに応えられるスキルを持つことで、顧客価値を高めることを徹底していく。