年頭所感
【2004年 我が社のキーワード】 富士通ビジネスシステム(FJB)
2004/01/05 16:04
週刊BCN 2004年01月05日vol.1021掲載
「見極める」
鈴木 勲社長
今年は、これまで以上に見極めが求められる年になる。ITサービス産業は、90年代のような「時代の寵児」、「経済の牽引役」とは見なされなくなるだろう。
業界全体を見れば、DVD関連製品、薄型テレビなどの情報家電の好調が続いている。広い意味でのITと捉えれば、確かにITは拡大基調にある市場。しかし、われわれ情報サービスを提供する側にとっては、浮き足だった見方はせず、堅実に自ら進むべき道を見極めることが大切な年になると考えている。
こうした楽観できない状況のなかで、やるべき仕事をもう一度見直して、何が必要で何が不必要かを見極めることが大切になる。力を入れるところは入れる、捨てるべきは捨てる。こうした選択と集中が、改めて問われている。今年は、社員全員に見極めの重要性を説いていく考えだ。
2000年度(01年3月期)に赤字転落したため、01年度から今年度(04年3月期)までの3年間、構造改革に必死になって取り組んだ。利幅の少ないハードウェアの比率が、00年度は売上高の約56%を占めていたが、これを今年度は最終的に約38%まで下げられる見込みで、通期で初めて収益性の高いソフト・サービス比率が6割を超える。これにより、昨年9月末で、一連の構造改革の終了を宣言した。当社にとって、今年は本格的に復活する1年と位置づけている。
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