立ち上がるグローバルサプライチェーン ロゼッタネットの衝撃
<立ち上がるグローバルサプライチェーン ロゼッタネットの衝撃>9.SCMを支えるマイルストーンプログラム II
2003/10/27 16:18
週刊BCN 2003年10月27日vol.1012掲載
2001年のMPの多くは、受発注管理プロセスや製造プロセスの自動化に集中していた。02年に入り、受発注管理の上流に位置する設計領域や下流の仕掛品管理、支払などの分野でその広がりを見せた。03年は、環境情報の交換のための「Material Composition」、支払決済の電子化を目指す「Payment」、販売手数料清算の自動化を目指す「Sales Reporting」、出荷業務の自動化・効率化を目指す「Direct Ship/3PL」など、数多くのMPが様々な業務領域で現在進行中である。また、通関申請の効率化を目指す「e-Customs Declaration」MPも立ち上がろうとしている。
このような全世界的なMPの動きに日本企業も積極的に貢献しており、ロゼッタネットジャパンの中で、MPに連動させた新たなワーキンググループを立ち上げるなど、利用者ニーズに即した標準策定に重要な役割を果たしている。最後に、MPで培われた先進企業の経験は、ロゼッタネット実装ガイド(RIG=ロゼッタネット・インプリメンテーション・ガイド)にまとめられ、ロゼッタネットのホームページ(http:/www.rosettanet.org)を介して無料で入手可能である。また、これらのRIGには具体的なビジネスシナリオ、PIPRの使用法、実装経験から得られたノウハウなどが記載されており、これからロゼッタネット標準を学び、利用される皆さんに是非とも活用頂きたい。(ロゼッタネットジャパン事務局 事務局次長 村田 行雄)
- 1