.NETのエッセンス
<.NETのエッセンス>第10回 2000サーバーから乗り換えるべきか
2003/03/10 16:04
週刊BCN 2003年03月10日vol.981掲載
ウィンドウズサーバー2003
ウィンドウズサーバー2003に乗り換えるべきか? .NET技術者としては、ぜひ乗り換えるべきだと考える。名称変更で「.NET」が抜けたにもかかわらず、だ。開発者の視点で見た場合、ウィンドウズ2000サーバーからウィンドウズサーバー2003に乗り換える積極的な理由はほとんどない。COM+の機能が少し増え、.NETフレームワークのバージョンが1.0から1.1になるだけだからだ。
管理者の視点で見た場合も同様である。管理用のGUI(グラフィカルユーザーインターフェイス)画面が増え、シャドウ・コピーが可能になり、アクティブ・ディレクトリでフォレストの信頼ができるようになった程度である。
ウィンドウズ2000サーバーでの運用に不満がないのなら、わざわざ乗り換える必要はない。
では、なぜウィンドウズサーバー2003を薦めるのか。
それは、利用者の視点で見た場合に、ウィンドウズサーバー2003には大きな意味があるからだ。
考えてみよう。利用者はウィンドウズサーバー2003が出たからといってOSを変更するわけではない。新機能を利用できるクライアントを持たないのだから、サーバーOSに新たな機能が追加されても関係はない。
よって、開発者や管理者の視点で行った新機能の評価は意味をもたないのである。
そう、利用者の視点で意味をもつのはパフォーマンスと信頼性である。ウィンドウズサーバー2003は、(1)Internet Information Server 6.0(以下IIS 6.0)と(2).NETフレームワークの2点で、パフォーマンスと信頼性が大きく進歩しているのである。
(1)IIS 6.0
通信を担当するモジュールがカーネル・モードで実行されるようになった。
ウィンドウズNTでバージョン4.0から体感速度が速くなったのは、グラフィックスを担当するモジュールがカーネル・モードに移動したためである。IIS 6.0も同様の原理で高速になる。
そして、アプリケーションごとにプロセスを分割できるようになった。プロセスを分割しない場合は、あるアプリケーションがクラッシュするとほかのアプリケーションも道連れになってしまう。
ウィンドウズ3.1ではワードが落ちるとエクセルも落ちたが、ウィンドウズNTではエクセルは落ちない。IIS 6.0ならこれと同様の安定性を得ることができる。
(2).NETフレームワーク 1.1
ウィンドウズサーバー2003に搭載される.NETフレームワークのバージョンは1.1である。
そして、1.1の目標の1つはパフォーマンス向上である。もう期待は膨らむばかりですな。
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